相模ゴム工業株式会社の
タレントマネジメント導入事例

職場の実践活動×タレントマネジメント

社会全体のグローバル化・ボーダーレス化が進み、多様化する市場経済の中で事業成長を促進していくためには、市場の需要を喚起するような発想への転換や新たな枠組みを創出するイノベーションの追求、さらには人財の充実による持続的競争優位の構築が重要課題となります。

そのような中、日本で最初に天然ゴムラテックス製コンドームの製造・販売を開始した相模ゴム工業株式会社は、グローバルでの市場拡大を図るため、人財育成と組織改革をねらいとする「おもしろ塾」プロジェクトを立ち上げました。本プロジェクト推進責任者のお二人のお話を交えながら、取り組み事例をご紹介します。


目指すべき姿は 「おもしろ会社」 組織改革に向けた挑戦

1934年(昭和9年)に日本での製造・販売を開始後、世界約80ヶ国でコンドームが愛用され、品質には世界的定評と信頼のある相模ゴム工業ですが、「さらなる市場拡大を図るために組織改革を実行すると言っても、現在の組織の問題点を洗い出す方法すら分かりませんでした。仮に問題点を洗い出せたとしても、それらが実際の組織にどのような影響を及ぼしているのか、見当もつきませんでした。」と語るのは、取締役営業副本部長の原信司さま。組織改革の手法について書籍等で入手した知識はあったものの、営業組織の抜本的な改革に着手することはできない状態が続いていたそうです。

相模ゴム工業(株) 取締役営業副本部原 信司 さま

一方、製造・開発・品質管理といった種々の仕事に携わるユニットが集合してできている工場では、人と人との関係や部門間の関係が複雑に組み合わされています。取締役製造副本部長の蓼沼茂夫さまは、「長い歴史の中で連綿と受け継がれて来た関係でできている組織を改革するということは、相当の覚悟が必要だ。」と感じていたそうです。

そこで、その組織改革をお手伝いすることになったのが私たちM-ITコンサルティング(以下、M-IT)でした。

「おもしろ会社」になりたいー。

イノベーションを生み出す人財の育成と組織改革を実現するという強い想いで立ち上げた「おもしろ塾」は、社内でも期待のかかったプロジェクトとなりました。

創造的で挑戦的な組織風土へ タレントマネジメントという考え方

イノベーションを生み出す人財育成、組織づくりを実現し、事業成長を促進していくために重要なポイントは、「創造的で挑戦的な組織風土へのシフト」です。そして、その根幹にある考え方が「タレントマネジメント」の推進です。

プロジェクト発足当時、タレントマネジメントといえば、欧米では盛んに議論されていた考え方でしたが、日本ではまだあまり議論されていませんでした。M-ITでは、早い段階でタレントマネジメントに注目し、その考え方を人財育成の柱としてソリューション化。具体的なフローや工程、手順などに適用していました。人財の持てる力をしっかり把握し、その力を最大化するために戦略的な人財配置や教育などの取り組みを行い、言い訳や責任回避するような防衛的な組織風土から、変化を歓迎する創造的で挑戦的な組織風土へシフトすること。そのことが事業の真の目的に沿ってプロセスを創造していける人間中心の新たな組織づくりであり、イノベーションを生み出し、継続的な事業成長の促進に繋がります。

しかし、組織風土のシフトや組織改革と言っても、まずは社内にどのような人財(タレント)がどのようなスキルや能力を持っているのかを把握する必要があります。M-ITは、タレントマネジメントをベースにしたソリューションにより、相模ゴム工業の人財について、パーソナリティ・モデルに基づいた人財調査・人財分析を実施しました。その後、戦略や組織に合せた組織設計・人財育成方針を策定し、「おもしろ塾」で営業力強化や次世代リーダー育成など、さまざまな育成プログラムを実施しました。

初めは「変革への抵抗・不安」 やがて「行動変容」へ

取締役営業副本部長の原さまは、「タレントマネジメントと言っても、深い経験も知識もない私どもにとって、どのように導入するのか、当社の目指す営業のイノベーションにどんな効果があるのか、具体的な予想などできるはずもありませんでした。それに、現在まで続いていた手法を変えることに対して自分自身の抵抗もありました。ですから、未だ経験も聞いたこともないタレントマネジメントという新たな考え方を取り入れることには、大変勇気が必要でした。」と導入決断までの葛藤を語ってくださいました。

また、多様な人財が集まる工場では、「適材適所・リーダーの育成・開発、その評価について、絶えず頭を悩ませてきました。」と取締役製造副本部長の蓼沼さま。自社の進めてきた考え方が本当に正しいのか疑問に思いつつも、意識改革は簡単にはできないだろうと不安があったそうです。そこで、客観的かつ多角的な人財分析の必要性を感じ、M-ITのソリューション導入を決断されました。

相模ゴム工業(株) 取締役製造副本部長蓼沼 茂夫 さま

どの企業もそうですが、相模ゴム工業の場合も、人財調査・人財分析の結果、工場だけでなく各職場にさまざまな特徴を持った人財がいらっしゃいました。リーダーシップを発揮してメンバーを鼓舞しながら率いる人、任せられた業務を着実に正確に実行する人、そしてパフォーマンス高く活動できる人など様々な人財がいる中で、いかにその“才能”=“タレント”をマネジメントし、効果的な人事施策を展開していくかが「職場の活性化」や「組織改革」には欠かせない考え方です。

「おもしろ塾」でこの考え方をベースにしたさまざまなプログラムを実施し、人財育成、すなわち「実力養成」に繋げてきた結果、参加メンバーの顔つきや行動が変わってきました。行動変容が促進され、目標としている組織である「おもしろ会社」へのイノベーションの追求が実践されています!

M-ITは、「いかに分かりやすく、いかに効果をあげるか」という観点でソリューションを提供し、お客さまご自身に解決行動を実践していただけるよう全力でサポートします。